ツールドおきなわ210km 2カ月集中プラン
レースをしに行くという明確な思いを持って向かった沖縄。
そう、
ツールドおきなわ。
アマチュアレーサーの甲子園、はたまたアマチュアレーサーの全日本選手権?
とも称されるこの大会。
今年は店の開業もあり、自転車に乗ることすらままならない状態が夏頃まで続いてしまった。
個人事業の大変さ・難しさを五臓六腑で噛みしめる毎日です。
そんな中で何を血迷ったのか大会エントリー受付開始即日にエントリー手続きをしてしまった今大会。
しかも最もハードかつディープな210km。
レースどころではない体調でいながら何を夢見たのだろうか。
ほとんど発作に近い反応でエントリー。
完全にやってしまった・・・・・・・・
ツールドおきなわ210km。
210km、獲得標高2500mというコースは言うまでもなくタフですが、何よりも異質なのは選手たちの強烈なモチベーション。熱量。
とりわけ上位の選手はもはやプロのレースなのではないかというくらい、途方もない努力を経て臨んでくるレース。 その熱の入りようは並々ならないものがあります。
個人事業の性質上、レースに出るということは店を休んでいくことになります。
休業してまで行くのですから、しっかり楽しんできたいというのが心情。
レースの最大の楽しみは努力の過程と費やした時間・労力の成果をレースで余すところなく披露するところにあると考えているので、まずはトレーニングを通じてレースを楽しめるという条件を満たす水準まで自分を高めていくしかありません。
しかし、レースは何せ「アマチュアレーサーの甲子園」。
出場選手の脚は非常にハイレベル。
そんな並みいる猛者たちに、食い下がるには・・・・・・・・・
ということで、先の最速店長選手権の少し前くらいからようやく自転車に乗る時間を捻出することができ(パワープレイを伴いつつも…)、少しずつですが自分なりのコンディショニングプランを進めていくことができるようになりました。
これが9月の上旬、つまりツールドおきなわ本番2か月前ということです。
少しも望んだことではないのですが、「2カ月で攻略!?集中ツールドおきなわ対策」といったイケてないノウハウ本のタイトルみたいなプランでやっていく展開となってしまいました・・・
言ってて泣けてくるほど情けない上に、本気で競技に取り組んでいる選手には失礼な気持ちもあるのですが、自分が置かれている状況からできることは2カ月作戦しかなかったわけです。
性格上たるんだ肉体を再生させるにはショック療法!荒行が不可欠!!
・・・・・というのを勢い余ってあんなことやこんなことをやってしまいがちなのですが、これは過去に多くの失敗を経験してきました。
ここでいけないのが、焦る思いで短気を起こして以下のような行動をとることです。
・睡眠時間を過剰に削って走り出す。
・寝ずで走る。
・意味不明なダイエット
・意味不明なワークアウト
・無駄に長距離
・いきなり高強度
以前も書いたように私は自転車競技におけるセンス、とりわけ身体能力に関しては本当に才能が無いので、乗らなければ忽ち体は衰えるし、衰えようものなら全く走れなくなってしまいます。フツーの人以下です。
身体の状態は乗ることによって支えられているといっても間違いではありません。
ベースは低次元で、運動によってはじめて体が形作られるもので、砂上の楼閣も何もしてなければただの砂漠なわけで、運動さえしていれば楼閣は言い過ぎですが、掘っ立て小屋くらいは建てておけます。
でも、いきなり高度なトレーニングはできませんし、やろうとしてもうまく飲み込めないか消化不良を起こすだけです。
超基本的なことからやり直す必要があります。
数学をすっかり忘れた人にいきなり難解な定理の話をしても意味が通じないのと同じで、四則計算をしっかり完璧にこなせるようにしてあげるところからです。
今回の私のは場合はまずは短い距離をゆっくり走るところから。
パワーメーターは見る必要はないでしょう。強度の尺度から切り離して乗ることが大切です。
少しずつ距離と強度に体を順応させていき、最初は1時間だったライドを次は2時間、3時間と伸ばしていきます。
驚かれるかもしれませんが、こんなレベルからです。
・・・・・・・・・・・・
2カ月の詳しい行程はここでは省略しますが、こんなレベルから始めたトレーニング。
短い期間ではありましたが、↑の「やってはいけない行動」を極力避けて、ポイントを押さえたトレーニングを自分なりに効率良くこなしてきたこともあって10月中旬(大会3週間前)にはツールドおきなわ210kmをまずまず楽しめるであろうレベルまで持ってくることができました。
とはいえ念入りに準備をしきた選手と比べると、私のやっていることはちゃらんぽらんの突貫工事。まさに砂上の楼閣状態ですが、しのごの言ってはいられません。
ダメダメな取り組みを反省しつつ今の自分の腕試しと思っていざ沖縄へ。。。
つづく。
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